目と舌と動き。人の体の不思議さ。
- 2018年12月8日
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赤坂・飯田橋で姿勢改善「体を見直すセッション」を提供中。竹野です。
だいぶ前にですが、眼と舌についてセミナーを受講してきました。
その感想と自分なりの考えと、これからの学びについて書いていこうと思います。
専門家向けと言います、ちょっと難しい言葉もそのまま使用します。一般向けではないのでご了承ください。
眼ではなく、脳で視ている。
私達が実際に物が見える事、色が分かることは「脳」によって行われています。眼ではありません。
眼はカメラで言う「レンズ」の役割になります。レンズから入った情報を「認識」することで人間は見えているのです。その認識を含めて行うのが「脳」です。
しかし、今回は眼と言っても「視力」のお話ではなく「眼球運動」についてです。
眼の動きが何に関係するのか?
人間は「固視」が強くなると、体の緊張が増します。スマホばっかり見ていると体が緊張しちゃうんです。緊張が増すというのは、筋のトーンが高めになることや交感神経優位の傾向になることも含まれます。
現代人のほとんどがデスクワークばかりで常にモニターをみていることが多いと思います。すると体の緊張が増し、自律神経が交感神経優位になれば血液循環が悪くなる→組織の代謝が悪くなる→受容器が興奮しやすかったり、可動域が狭くなったりします。要は肩こりや腰痛になりやすくなるかも!!ってことです。
多くの人が「運動不足」で片付けてしまうことが多いですが、そもそもデスクワーク自体での眼の使い方が大きな要因だったりします。
オススメの解消法は「本屋に行くこと」
じゃあ〜どうすればいい?という話です。
僕が好きなのは「本屋に行くこと」です。
自分に合いそうな本を大きな本屋さんで探してみてください。
探すために色々と本棚を見てみる、本屋の中を歩く!これだけ!!
大切なのは買うためではなく、探すために行ってくださいね。
気に入った本があったら、是非購入して楽しんで見てください。
なぜ、良いの?と思う方は、体験セッションでも受けに来てください(笑)
眼を動かす際に舌下神経前位核を経由する(専門向け)
パスートという動きがあります。動画のようにゆっくり物を眼で追う動きです。
この動きは下記のような流れが起こって眼球運動が起こっています。
①後頭葉視覚野
②中側頭葉領域
③内側上側頭溝領域
④前頭葉眼球運動野
⑤情背外側核
⑥小脳片葉
⑦前庭神経内側核
⑧舌下神経前位核
⑨小脳虫部
⑩橋網様体正中傍部
⑪外転神経
⑫動眼神経
今回は舌のお話なので、それに限って書いていきます。ただ、物を眼で追うだけなんですけど様々な場所を経由して眼を動かしています。まぁ〜すごいですよね。
さて、眼を動かす際に経由する「舌下神経」とは?
舌下神経とは
脳から直接出ている末梢神経を「脳神経」と言います。これは12対あり、その第12番目が「舌下神経」になります。
舌下神経は「舌を動かす筋」を支配しています。
これらの筋が適切に働いていることが眼の動きにも関係しているよね。というセオリーです。人間というのは繋がっているんだなぁ〜という考え方の一つです。
ちゃんと噛んで、食べること
舌の動きって日頃は、どんな時に動かすんだろうと考えてみました。
- 喋る時、歌う時
- ご飯を食べる時
ご飯を噛んで食べることって基本ですけど、改めて大切だなぁ〜と思いました。口の中で食物を噛んでいる位置を変えたり、喉の方向に持って行くときに「舌」が使われます。
また、しっかり噛むことは消化を助けます。消化は口の中の唾液から始まります。この唾液を出している間に胃が消化のために準備をすると言われています。早食いは唾液で消化しきれていない状態のまま胃に食物が入ってくるため、胃に負担をかけることになると考えられます。
味わって食べること、飲み込むタイミングをしること
早食いする時は「いつも食べているもの」が多いです。時にちょっと高価なコース料理とかを食べに行くと思った以上に少量でもお腹が満足することがあると思います。
これは、味わって食べているからなんです。ゆっくり食べてるからだと思います。
だから、日頃から早食いの人は決まって似たようなものを毎日食べている傾向があると思います。だから、味の予測ができて本当に「味わってない」ことが多いです。
私の場合は断トツで「カレーライス」です。
そんな時は「飲み込むタイミング」を感じてみてください。
思っている以上、噛んでないことに気づくかもしれません。一口に30回とか回数を数える場合もありますが、とりあえずはいつもより数回多くすることが大切だと思います。飲み込むタイミングに気づいたら、そこからもう一度飲み込みたい!と思うタイミングまで噛んでみましょう。
おまけ
日頃の生活習慣が体の緊張や動きに影響を出すことは十分に考えられます。全部が大切と言えば大切ですが、ご自身ができることから始めてみてください。始めないことには始まらないからです。もちろん、個々で色々と違いがあると思いますので気になる方はご相談ください。
おまけ part2
舌運動というのは舌骨上筋群という土台の上で、動きが起きていると考えると舌骨上筋群が適切な機能を持っていることが大切だと考えられます。すると舌骨上筋群というのは舌骨に付着を持っているため、舌骨自体の動きが一つ指標になるのかなぁ〜と考えたりします。舌骨に付着する筋に対する可動域評価があるのがIMACの面白さだったりします。今回はIMACのセミナーではなかったので、もう少し検討が必要かもしれないです。
参考までに↓↓
舌骨上筋群の協調運動を利用した舌運動推定法