赤ちゃんの抱っこで手首が痛いを改善した一言
- 2018年7月26日
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病院で手術と言われた両手首
整骨院時代に赤ちゃんの抱っこで手首が痛い!という患者さんは非常に多く。私も双子の親ですから、少なからずとも抱っこの回数が多くて手首を痛いなぁ〜と感じる場面がありました。今回は一言で劇的に変わったことをご紹介します。もちろん、痛みがある場合は一度病院で診てもらいましょうね。
手首の痛みの場所
腱鞘炎で多い場所を写真でみてみましょう。
親指の付け根辺りです。詳しいメカニズムは割愛しますが、今回のケースに限らず腱鞘炎というと、この部分に痛みが出現するのが多いと思います。
フィンケルシュタインテスト
手首の腱鞘炎の状態をテストする方法です。アイヒホッフテストとも呼ばれています。
親指を握り込みます。そして写真のように動かします。
動ける幅や角度、痛みの度合いなどを考慮して状態を把握します。
持ち方を変えただけ
そもそも、どんな時に痛みがありますか?と聞くと「子供を抱っこする時に痛みがなくならない」ということでした。実際にどのようにもちますか?と聞くと写真のような形をしました。
思っている場に子供は重いですから、力一杯って感じで持っていました。それを下記の写真のように持てませんか?と言っただけです。
余計な力を抜いて持ってもらえる工夫を探してもらいました。
次の治療で今までの痛みが嘘のように感じた
そう言ってアドバイスをさせて頂いた3日後に再来院された際に痛みの度合いが最初の10から2まで下がり、子供を抱っこする恐怖感も減ったそうです。ほっとした表情が今でも覚えています。
なぜ、痛みの改善した理由(考察)
私がアドバイスした内容が「持ち方」だったのか?を簡単にご紹介します。まずはフィンケルシュタインテストによる痛みの再現が曖昧だったことです。炎症が強い状態の場合、親指を握りこんだだけでも痛みが再現されることがあります。今回の女性の場合、握りこんで手首を動かしても想定している反応よりも薄かったというのが一つあります。
動きが悪くなかったこと
手首周りは色々な動きがあります。写真で載せておきます。手のひらが下を向く、上を向くプラス手首を屈曲・伸展の4パターンです。まずは、前腕の回内と回外という動きです。
①この状態が回内です。
②この状態が回外です。
③回内プラス屈曲と伸展
④回外プラス屈曲・伸展
これらの動きが制限なくでき、子供を抱っこする際のような痛みの再現もなかったことが「持ち方」ではないかと考えに至った経緯です(その他に色々とチェックしましたが)。手首の痛みは肘や肩関節の状態によって影響をうけます。これは逆も然りで手首の状態が肩関節に影響を与えることもあります。そのため、手首の痛い場所だけで判断するのではなく、全体の状態を把握することが大切です!
痛みは複雑であること
痛みという体からのサインは非常に単純でもあり、非常に複雑な仕組みを持っています。僕自身も痛みについて全部を知っているわけではありませんが、痛みというのは使いすぎや歪みだけの要因では起こりません。感情によっても痛みが現れることもあります。今回のケースに関しては「持ち方を力みすぎた結果」によるものだったと結果的には考えられます。全てのケースがこれとは限りませんが、痛みの改善には意図と経過の観察がとても大切です。だからこそ、病院や整骨院で一度見てもらうことをオススメします!
落ち着いて、自分の状態を知ること
今回は手首のケースですが、腰痛や肩こりも同じように痛みを引き起こす原因は様々あります。痛みを改善する上で大切なのは焦らないことです。テーピングを使ったり、電気治療したりすることも一つの方法で、それらの経過を見ながら改善することが大切です。痛みが改善しないことに焦りすぎるほど、痛みが抜けないこともあります。まずは落ち着いてみましょう。
アドバイスとして
痛みを改善する過程の中で「痛みが出ない動き」を探してもらっています。多くの人が痛みがある動作をあえて行い、痛みを確認される方が意外にも多いです。まずは、痛みの出ない楽な動作を探して、痛いと思う瞬間を減らしましょう。これらも痛みを改善する有効な手段の一つです。
痛みの改善に自分の体と向きあう
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