足首が硬い!原因として考えること④
- 2021年4月13日
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重心線が本来の位置より前に移動すると、どうなる?
足首が硬い時にふくらはぎにある「下腿三頭筋」をストレッチ・マッサージすることが多いと思います。
では、硬くなってしまう、この「下腿三頭筋」という筋肉は、どんな役割があるか考えてみましょう。
この筋肉はつま先立ちをする時に働く筋肉です。
その他に「体が前に倒れるのを防ぐ」役割も持っています。そして、この「体が前に倒れるのを防ぐ」を見逃してはいけないのです。
実際にまっすぐ立って、つま先側に体重をかけて頂くと「ふくらはぎ」に力が入るのを感じるはずです。
僕らの体は前に重心線が移動すると勝手に「ふくらはぎ」に力が入ってしまいます。
そして、これが無意識のうちに起きてくるこから厄介なのです。
姿勢に関わることは、無意識に起きます。猫背も反り腰も、人に言われたりして気付きませんか?
姿勢を変化させていくことは、身体の無意識の部分にアプローチしていく必要が実はあるんです。
では話を足首に戻して、下記の図を見てください。
最初に説明をした重心線が「何かしらの原因」で前に移動します。すると、つま先に体重がかかるような姿勢になります。
これが先ほど、体験していただいたつま先荷重の状態になります。
これによって常に前に倒れそうな状態になります。
すると「ふくらはぎ」の筋肉を緊張させて、それ以上前に倒れないようにします。
倒れないように筋肉が常に緊張すれば、自ずと足首の動きが悪くなります。
そして、関節の動きは筋肉が緊張すればするほど滑らかに動きません。
多くの人が足首が硬い=筋肉や関節が硬いと考えます。
しかし、その原因は「重心線の通り道の位置の変化」によって、足首が動きづらい状態になっていることです。
頑張るべきことは「ストレッチ」ではなく「重心線の位置を変える」ことです。
重心線の位置が変わると、体の動きは変わる
分かりやすい例をお伝えすると「つま先立ち」です。
左側の写真は右の写真に比べると前に突っ込み傾向です。
重心の位置が足首の「どこを通るか?」によって動きは変わります。体全体の動きに変化がなければ、どんなに局所的なストレッチをを行っても日常動作であっという間に戻ります。
身体の動きが変わらないことは、身体の状況も変わりません。なので、局所的にだけ考えてしまうと柔軟性をあげたり、痛みをなくしたり、足が細くなることは難しいです。
ストレッチしていても変わらない方は、全身を根本的に変えるべき理由があります。
足首でお困りの方は、身体全体の構造や機能を評価してくれる方に、相談するのがオススメです。
では、あなたの足の形から分かることを伝えていきます。足の形からあなたの体の使い方が見えてきます。