竹野健太郎のボディワーク

ショルダープレスのポジションが取りきれない原因は前鋸筋!?

東京・東日本橋でボディワーク を提供しています。竹野です。

先日のpalpation勉強会の受講者(以下、彼)がショルダープレスのポジションで外旋のポジションが取りきれない、何か違和感があったので短い時間でアプローチしてみました。

ショルダープレスとは

ショルダープレスって肩を鍛えるトレーニングです。こんな動きをするエクササイズなどと思ってみてください。

※私が指導する内容とは違います。

このショルダープレスの赤い丸で囲ったポジションに違和感があるということでした。

腕の捻じれなども考慮するのですが、彼の場合は腕自体の捻じれが少ないため、今回の勉強会の内容も含め肩周りをチェックしてみました。

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ベンチプレスでの手首の痛み!?腕にも歪みがあるんです。


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外旋ポジションだから棘下筋だけど・・・?

肩関節の外旋というと、棘下筋という筋が頭に浮かびやすいです。同じ位置にある小円筋も外旋筋としての役割を果たします。

私が活用しているIMACの考え方には下記のような考え方があります。

各関節で3軸全ての動き(屈曲・伸展、外転・内転、外旋・内旋)を考えた際、各可動領域に対応する主要筋肉がある。すなわち、各筋肉が担う特定の機能がある。

どのように考えるかというと、先ほどのショルダープレスのスタートポジションで違和感があるとします。

その場合、肩関節の外旋に関わる筋の全てが対象になります。実は色々な外旋があります。

  • 肘を伸ばした状態での外旋
  • 肘を曲げた状態での外旋
  • 肩関節の外転角度の違いでの外旋
  • 肩関節の水平内転での外旋
  • 頚部の回旋による影響

色々な位置での肩関節の外旋があります。

実際に彼の肩関節を様々な可動域チェックを行ってみました。その結果・・・。

一番、制限があったエリアは前鋸筋

制限が考えられたエリアは下記の写真の位置です。

可動域制限の原因というのは非常に難しくて、彼の場合は重心の位置や呼吸の状態、食生活を含めた生活習慣などが少しずつ重なったことが考えられます。

ただ、制限のあるエリアというのは肋骨の幅が狭かったり、圧痛を感じることもあります。彼の場合はそのエリアの弾性力や組織の被圧感がありました。そこへ今回は手でアプローチを行いました。

ポジションの違和感が一瞬でとれる

アプローチを受けた彼が言っておりました。

今、どこにアプローチしたのですか?

私が前鋸筋と広背筋のエリアかな。

なんですか?と再び聞く彼。

私は「制限があったから」とだけ。

なんか、ごめんなさい。そっけない感じです。その場では説明しましたがIMACを活用して体を見るということは、こういうことです。

私が「どう?」と聞くと

彼が「さっきと全然違います!」と答えます。

良かったです。実際には永続するとは考えにくいですから、そのポジションが取れ続けるようにセルフで行えるようにしたり、定期的にメンテナンスを受けることもいいかと思います。

やり方だけに拘らず、目を向けるべきところは?

何かが出来ない時は「スキル」と「フィジカル」に分けて考えます。スキルは「エクササイズ方法」です。そして、フィジカルは「エクササイズを実行できる体」とします。

 

私の場合、お手伝いできるのは「フィジカル」です。ショルダープレスを行う方法ではなく、ショルダープレスが適切できる体にすることを私のセッションでは提供しています。

 

例えば、こんな方達は一度体に目を向けて見ましょう。

  • ベンチプレスで胸に刺激が入りにくい
  • ラットプルダウンで外側に入りにくい

などの筋トレするけど、刺激が入りにくい種目がある人!!

 

もしくは、こんな方も体に目を向けて見ましょう

  • 水泳でストリームラインがとれない
  • ゴルフのテイクバック・フォローが上手にできない
  • ランニングすると決まった痛みが出ること
  • ヨガのポーズが上手にできない

などなどスポーツや特定の動作が上手にできない人!!!

 

競技スキルは十分なフィジカルの土台の上に成り立ちます。一度、フィジカルチェックをしてもらいたいと考える方はSports Conditioning Sessionにてお待ちしております。詳しくはメニューページまで。