筋膜について勉強してきた。まだまだ奥が深い!
- 2017年7月15日
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流行中!?筋膜とは
色々なところで「筋膜」という言葉が流行していますね。また、初めて聞いたという人もいるかもしれません。僕自身もまだまだ勉強中の筋膜ですが、色々な所で質問を受けるのでちょっと書いてみようと思います。
- 筋膜を調整すれば肩こりが解消する
- 姿勢の歪みは筋膜のせいだった
- しつこいコリは筋膜のシワのせいだった
- 肩甲骨はがし(筋膜はがし)
世の中には筋膜についての情報が溢れています。結果的に同じようなことであってもメカニズムに対する考え方が違っていたり、もともと筋膜についての考え方が違っていたりすので、どれが正解でどれが間違っているというのは話を僕自身はするつもりがありません。
ただ、僕が学んだことを分かりやすくできる範囲で書きたいと思います。
筋膜=fascia=結合組織である
日本語で言われている「筋膜」は、英語で言う「fascia」に該当します。そして、僕は「fascia」を「筋肉に包んでいる膜」ではなく「結合組織」と捉えています。
世界大百科事典 第2版ではこう書かれているそうです(一部抜粋)
結合織,結締組織ともいう。狭義には,各器官の間,各組織の間,たとえば上皮組織と筋組織の間など体のあらゆる部分の間を埋め,結合作用を営む組織をいう。真皮,皮下組織,粘膜下組織,骨膜,筋膜,腱,血管の外膜などは,すべて結合組織である。
要は、筋肉を包む膜のことを指すのではなく、あらゆる部分の間を埋めているものになります。上記の文章を読んでも難しいですよね。僕自身の理解として「筋膜」という言葉より「fascia」もしくは「結合組織」という言葉で理解をしています。そうすると下記のような注意点が生まれます。
筋膜リリースはシワを伸ばすイメージをお持ちですか?
フォームローラやテニスボールなどで下記のような動画のセルフリリースをすることは、とても身体の動きを保つためにはとても大切です。ただし、これらは筋肉の膜を伸ばしているわけではありません。多くの人はサランラップの一部に何かしらの原因でシワになってしまったことが痛みや動きの制限だと思われると思います。
例えば、右下のような、こんな感じにシワになった筋膜が、、、。こういうフォームローラーのセルフリリースを行うと
こんな感じになるとイメージされている方が多いのではないのでしょうか?わかりづらいと思いますが、リリースするとシワが伸びることでスッキリしたり、柔らかくなる感覚があるんだと思います。でもね、、、。
fasciaは立体網目構造
まずは動画を見てみてください。
実際の結合組織を電子顕微鏡で観察したものだと思います。結合組織は立体網目構造になっています。引っ張る方向によっては伸びる部分もあれば、もちろん縮まる部分も出てきます。そうすると上記のようなサランラップのシワを伸ばすということは非常に難しいですよね。
余談ですが勉強会で講師をしてくださった先生は、動画(実際の講義では他にもたくさんありました)を解説しながら「とても美しいですよね」と仰っていました。
やりすぎに注意が必要です。
セルフリリースでも、マッサージ、エステなどで未だに強ければ効果があると思っているクライアントさんもいれば、施術側の人間にもいます。強い刺激が入りすぎると結合組織自体を痛めることこともあります。本来、セルフリリースをする理由は
- 太ももの前側が硬いから
- ふくらはぎが硬いから
- 肩甲骨の動きが硬いから
- 腰痛に効くと聞いたから
- 肩こりに良いと聞いたから
色々とありますよね。やり方さえ間違えなければどれも効果的なものです。だからこそ強すぎる刺激は逆効果を生む可能性がありますから、心地良い位の感じで行いましょう。また、近くのパーソナルトレーナーなどに適切な使い方を聞いてみましょう。
もっと細かく知りたい方はこちらのブログを参考にしてみてください。
なぜ?から考えてみませんか?
僕のセッションではん「なぜ?」という考えをとても大事にしています。
- 太ももの前側が硬くなるのは「なぜ?」
- ふくらはぎが硬くなるのは「なぜ?」
- 肩甲骨の動きに制限があるのは「なぜ?」
- 腰痛・肩こりが起こるのは「なぜ?」
これらを身体の動きや検査を通して、身体の何を改善するべきなのかを評価します。私の場合は動きや関節のアライメントから考えることが多いですが、痛みを伴う場合は障害の評価も行ってからセッションに入ります。
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