竹野健太郎のボディワーク

セラピストの手は大事だから、大切にしましょう。

手を使うのが仕事

基本的に症状やその時の状態に対して手を使って身体へアプローチを行います。なので手は、仕事をする上でとても大切です。手が使えなくなると何もできなわけではないが、最善を尽くすことができないわけです。そんなの嫌ですよね。

手はセンサー

セッションや治療の上で触っていて感じるものは沢山あります。関節の位置や筋の状態、皮膚の動き、身体の緊張具合、触ってみて何か変だなと感じることもあります。主観的な部分もありますから、その際の判断は慎重になる必要がありますが、手からクライアントさんの状態を感じる必要があると私自身は考えています。

手は柔らかく

そのセンサーとしての役割を果たすうえで大事なのが手指や手関節、強いては身体の使い方です。基本的には余計な力が入らないことが理想だと考えています。柔らかく触れることが大切です。下の2枚の写真を比べてみましょう。1枚目は知り合いのセラピスト、2枚目は私です。

2枚のどちらがより力まずに力を伝えられるか、想像できるでしょうか?また、1枚目の手の持ち主は親指の伸展が上手にできません。日頃から負担が大きいのでしょうね。

 折角なのでアプローチしてみます。その後は母指が伸展しやすくなりました。ここで大事なのは、この後の使い方です。一番最初の写真のような使い方をすれば、母指が伸びない状態に戻るかもしれません。適切に身体に触れる上でも触り方は大切にしたいですね。

下記のブログに「手を作る」項目も参考にしてみください。

上肢・下肢のライン。セミナー内容一部公開!

個人的には4指を使う

どうでもいいことですが、私がアプローチする場合はあまり母指は使いません。写真のように中指・環指を使うことが多いです。こんな感じに。

これも先ほどの母指と同じです。できる限り手は柔らかく使うイメージで行います。

セラピスト自身が手のケアをすること

施術やマッサージの仕方を学ぶことは大切です。それと同じくらい手の使い方を学ぶことは大切だと考えています。仕事は続くものです。続けるものです。手首や指が痛い状態をできる限り作らない上でも手のケアはしておくことが大事だと思います。ぜひチェックしてもらいたいことは、前腕の回内回外、手関節の底屈背屈、手指の屈曲伸展です。

私が行っているセルフケア(一部)

指の動きが出来ているかを確認すること。

  • 指の動き(手指の内外転)

  • 手指の屈曲

自由に指が動かせるように、なんとなく気まぐれにですが動かしています。この他にも前腕の回内回外や母指の動きなども行っています。朝の通勤の電車のなかで1、2分の間に行っていたりしています。

  • 指へのアプローチ

MP関節の付け根からDIP関節まで、指の側面にアプローチすることが多いです。とにかく自分の思った通りに指が働くように心がけています。それでもピアノを弾くほど上手には動かせませんがw。是非、日頃から使っている「手」を大切にしてみてください。手を大切にしたい方は一度IMACで評価してみると、より自分の手を知ることができて面白いと思います。一度、見て!という方はお気軽にご連絡ください。