足元の状態をみて考えること。
- 2017年10月23日
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見た目から現状を知る
足部・足関節の評価の一つに「見た目」があります。見た目を判断する上で大切になるのが解剖学であったり、軸(ライン)だったりします。ラインについてはブログで書きたいと思います。見た目から得られる情報はとても多いです。そして、見た目の状態を確認ししつつ、症状や可動域などから総合的に状態を把握することが大切です。
あなたの足部をチェック!
先日、写真を撮らせてもらった高校バスケ部・女の子の足部・足関節の写真(許可を頂いています)緑のラインが踵の向きであり、赤色のラインが前足部の向きです。本来なら同じ傾きであって欲しいわけです。それが前足部が外側に向いています。また、指は浮いてしまっています。これは施術者の目測でしかないですが、色々な情報を加味した上で判断していただければと思います。
爪の内出血も一つ情報です。この方はランニングをされている方です。このような爪の状態や向きも足部の状態や使い方を判断する上で大事な要素です。
これはまた別の若い男性の後ろからの写真です。右と左で違いますよね。この方は右足関節の痛みがある方です。その他にも
- 親指の向き(外反母趾など)
外反母趾は女性に多いイメージですが、この方は男性です。男性であっても身体の使い方次第で外反母趾になります。
- 指の爪の向きと形
- 足裏のマメ
写真では薬指になっていますが、このように皮膚の形が変わっています。爪の形から、どの方向に荷重がかかっているかなどをイメージすることができます。
その他にも横アーチの有無は見た目でも判断できることもあります。
足趾を握ってもらった状態でMP関節を見てみると、本来であれば第2MP関節が頂点になってほしいのですが、皆さんの足はどんな状態でしょうか?
さらに、足趾の状態も大切な指標になります。
- ハンマートゥー
小趾の爪の変化なんかも見て分かりますね。
- クロウトゥー
足趾のつき方も足部・足関節の機能に対して大切な要素です。最近ではクロックスなどの緩めの靴を履くと脱げないようにしようと足趾を反らしたり、噛んだりすることがあります。その行為も足部のアライメントを崩す一つの要素になります。
見た目はあくまで見た目です。
爪の向きや内出血、外反母趾、横アーチの低下などは現状の状態であって抱えている問題の原因ではないこともあります。ただ、これらの状態になっていることは足部や足関節が適切な働きをしていない可能性が高いことは考えられますよね。
例えば親指の内出血の場合、まず内出血する頻度や起こる時の状況なども含めると色々と考えられます。その他にもあります。
- 靴が小さい
- 走り方に問題がある(多数に原因が考えられる)
- 足の接地感覚がない(これも多数に原因が考えられます)
見た目に内出血が起こっていても、イコール靴が小さいとは限りません。あくまで見た目の変化は結果であり、痛みの原因ではない可能性があると考え方を入れておくことが大切です。
まずは知ること
今の状態を知ることです。足部の状態が身体にどんな影響を与えているのかを考えるために大切なことは「知ること」です。そして、状態がわかればアプローチも絞られてきます。
足元は全体の影響を受けるし、全体にも影響を与えます。
足元の変化は足元だけで起きたわけではありません。
股関節や体幹部、姿勢を制御する神経など様々な影響を受けた結果、足部の変形や硬さを生んでいます。そして、足部や足関節の状態が体全体へ影響を与えます。その理由は地面と唯一接地しているのが足だからです。
足部へのアプローチと同時に体全体へのアプローチすることも大切です。
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